ワールドカップ考 やはりランキング通りとなってしまった日本サッカー

我が日本チームは、予選最終戦でコロンビアに4対1と完敗し、グループCの最下位になってしまいました。前回このブログ『過度に期待しすぎの日本サッカー』でも書きましたように、やはりランキングというものを思い知らされた結果だと言えます。

 

1位 コロンビア    ランク 8位 3勝
2位 ギリシャ     ランク12位 1勝1分1敗
3位 コートジボワール ランク23位 1勝2敗
4位 日本       ランク46位 0勝1分2敗

 

最後のコロンビア戦を終えて、選手達の一部は「自分達は未熟だった」と述べていますが、もし最初から自分達が未熟であると本当に理解していたのなら、結果はどうなっていたでしょうか。サッカーにはド素人ですから、具体的な戦術がどうのこうのとはいえませんが、未熟がゆえの戦い方があったのではないでしょうか。

 

選手たちが口にする言葉に「自分達のサッカー」があります。これもその戦術の一つなのですが、これが機能したのは、殆どが日本よりランキングが下位の国ではなかったでしょうか。相撲でいえば、十両に勝ったからといって、その取り方〔戦術〕が幕内上位にも通じると思っていたのではないでしょうか。

 

どんなスポーツであっも、世界的な大会で活躍する日本人の姿には感動を覚えます。しかし、スポーツはやはり実力の世界であって、意気込みだけで勝てるものではないでしょう。中には、意気込みに感動する日本人もいるかもしれませんが、それは日本だけでなく、対戦国もまた然りということがいえます。日本の意気込みが対戦国に勝ったから勝負にも勝った。そんな簡単に結論づけられるなら、あの根性論を持ち出せば、事足りることになってしまいます。

 

今回のワールドカップで、日本人の弱点が何であるかは、十分理解出来たと思います。サッカーは団体競技とはいえ、個々の選手能力がものをいいます。個人能力が高い選手が多ければ多いほど、相手に対して優位に立つことが出来ます。個人能力は、スピードやスタミナ、機敏さ、敏捷性、瞬発力、それに相手に絶対負けないという精神力など沢山ありますが、わずか一つや二つが他の人よりも勝るというレベルでは駄目だということが実感できたはずです。

 

次のワールドカップまでこれから4年間、日本がどんなチームに生まれ変われるのか分かりませんが、ともかく個々の能力を高めることが大事です。また、アジアチャンピオンの称号など役に立たないことが分かりました。世界ランキングで常に20位内にいることが重要です。欲を言えば、日本と試合をしたくない、と言わしめるような技術でも精神力でも強い日本になって欲しいものです。